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チェックライターの歴史は、1920年代の第1次世界大戦直後といわれている。小切手変造事件が相次ぎ、これを防ぐためドイツとアメリカでほぼ同時期に発明された。当時の製品はパーソナルタイプの小型のもので、個人用として使用されていた。文字輪は長いドラムに刻まれており、両手で印字操作をしなければならないなど非効率的なものだった。1940年代に入るとレバー式が登場して普及。1950年代にはアメリカで電動ボタン式が開発されている。
日本に初めてチェックライターが輸入されたのは大正期から。伊藤喜商店(現イトーキ)がアメリカのトッド製品を紹介したが、まだ日本では認識がなくほとんど普及しなかった。昭和に入って、伊藤喜商店と内田洋行が相次いで国産化に着手している。
戦後の社会不安の中で、チェックライターの持つ安全性が評価され、銀行や証券筋を中心に活発に使用され始めた。昭和38年には銀行当座小切手横書きが実施されるなど、普及に拍車がかかり、今日では金融取引に不可欠の事務用品として広く活用されている。