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電子文具の歴史は新しい。元祖といえるのが、昭和60年にプラスが発売したハンディコピー機「コピージャック」。同じ年に電子電話帳も登場しているが、まだ電卓の色が濃い。そして、昭和61年12月に登場したのが電子手帳。シャープの「PA-7000」がそれ。カシオ計算機も追走した。
このころから、電子文具といえるものが各種登場しだした。今までに電子メモ、電子辞書、電訳機、電子スケジューラー、オートダイアラー、電子プリントカメラ、立体コピー機、電子翻訳機、電子カードファイル、電子ブックプレーヤーなどが発売されている。さらに、電子手帳とパソコンの中間に位置する携帯情報端末や、手の平サイズのパソコン、ワープロもこのジャンルに入るかもしれない。
もう1つ、重要なのは昭和63年にキングジムが発売したラベル印刷機「テプラ」。各メーカーも相次ぎ参入して大きな市場となった。しかし、こうした電子文具もメジャーとなっているのは、このラベル印刷機と電子手帳、ボイスレコーダーぐらい。撤退したメーカーも多いが、今後どんな製品が登場し大ヒットするかもしれず、楽しみな市場だ。