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キャラクターグッズやグリーティングカードなど、日本でファンシー商品とくくられる基本的な商品は、米国では連綿と続いている。米国では、化粧品や小間物を売る店を「ファンシーストア」、そこで売られる商品を「ファンシーグッズ」と呼んで、昭和50年代初めで1兆円市場と推測された。
国内では、現サンリオの前身である山梨シルクセンターが昭和35年に設立され同44年末にサンリオグリーティング㈱を設立、同時に米国のグリーティングカードで有名なホールマーク社と技術提携して発売している。この昭和44年頃から、文具市場にもファッション化の波が押し寄せ、同46年頃から「ファンシー商品」が認知されてきた。
そして、昭和50年に文具業界でもファンシーブームが巻き起こり、既存のパイオニア的存在である学研などファンシーメーカーに加え、文具各メーカーも続々参入、ファンシーショップや文具店でもファンシー商品を前面に押し出す店が登場した。しかし、文具業界では昭和50年代末頃をピークに下降線をたどり始め、販売での主力は雑貨店やバラエティーショップへと移っている。