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欧米では、いつ頃からファイルが使用され始めたかは不明だが、国内に初めてのファイルとなるレターファイルが輸入されたのが明治38年より後。独ゾェネッケン社の製品を丸善が輸入販売しており、その記録が残っている。また、福井商店(現ライオン事務器)の同40年頃のカタログに、独ライツ印のレターファイルが掲載されている。これらを見本に、国産化が進められた。
バインダーは、大正初期に今のバインダーの基礎となった4穴バインダーが製造されている。これも明治末期にはすでに、丸善がルーズリーフ式の手帳を輸入していることから、輸入品を参考として開発されたと思われる。その後、今の多穴式バインダーも開発されている。バインダーが急速に伸びたのは、昭和25年に国税庁が正式帳簿として多穴式ルーズリーフ・バインダーを認めてから。
ファイルは、昭和初期から徐々に拡大してきたが、加速しだしたのは、複写機やコンピューターの登場によってであろう。それまでは、昔ながらのこより、ひも綴じが主流を占めていた。今でもひも綴じは官公庁で多用されている。