新会長に三菱鉛筆・数原英一郎氏　日本筆記具工業会
2011年05月18日

　日本筆記具工業会は17日、東京上野・精養軒で第10回通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で第6代会長に、三菱鉛筆・数原英一郎社長を選出した。

 総会後の懇親会で挨拶に立った数原新会長は、「工業会が設立されて10年。当時、知的生産性の向上に寄与する、外貨を獲得し日本経済に寄与する、新商品の創造を業界の使命として掲げたが、10年経った今も基本的なことは変わっていない」と発言。

  だがその一方、取り巻く環境は大きく変化していることを指摘し「今、日本の危機と言われるが、産業人として考えると、これは、日本ブランドの神話、つまりメード・イン・ジャパンの危機ではないか。日本品質は高い評価を受けていたが、今崩壊の危機にある。これをなんとしても乗り越えていかねばならない」と話し、工業会として、世界へ日本の筆記具の存在、意志を示し、強固な信頼を作っていくことを強調した。