ホーム > オフマガ ニュース一覧 > キヤノンMJ 複数店舗・施設対応のリモート接客DXを開始
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)は、ハイブリッド型クラウド映像プラットフォーム「VisualStage Pro powered by Arcules」と、タイムリープ株式会社(代表取締役社長:望月亮輔、以下タイムリープ)が提供する遠隔接客サービス「RURA」の連携を2025年11月19日より開始します。
本連携により、全国の店舗や施設に設置されたネットワークカメラの映像をそのまま活用し、効率的なリモート接客DXを実現します。初期投資を抑えながら、少人数で広域をカバーする接客体制を構築できるため、接客品質の向上や接客機会の最大化に加え、省人化・業務効率化にも貢献します。
「VisualStage Pro powered by Arcules」と「RURA」の連携イメージ
キヤノンMJは、働き手不足と労働人口の減少に伴う「8掛け社会」の到来を見据え、2024年12月4日にタイムリープと資本業務提携契約を締結※1しました。2025年10月9日には、クラウド型録画サービス「VisualStage Type-S」と「RURA」の連携を開始※2し、中小から中堅事業者を対象としたリモート接客の仕組みを提供しています。リモート接客スタッフは店内に設置された複数カメラの映像を活用し、お客さまの行動や周囲の状況を俯瞰的に把握できるため、防犯や安全管理に加え、高品質な接客の実現にもつながります。一方で映像による監視・確認が求められる場所や用途の多様化、既設カメラを活用したいというニーズが高まっており、より迅速かつスムーズな導入への対応が求められています。
今回「RURA」と連携を開始する「VisualStage Pro powered by Arcules」は、国内外20,000機種以上のカメラに対応しており、既設カメラをそのまま活用できる柔軟性を備えているため、初期費用を抑えつつ、短期間で多拠点への展開が可能です。また高度なセキュリティ機能により、クラウド環境でも安心・安全に運用できます。全国規模で複数の店舗や施設を展開する事業者は、遠隔地から少人数で全拠点を効率的にカバーできる接客DXを構築できるため、人手不足への対応や業務の効率化に寄与します。これにより、働き方の多様性への対応、コスト削減、店舗運営の最適化を実現します。規制緩和が進む宿泊業界※3や、無人・省人化運営が進むシェアオフィスやフィットネスジム、無人受付の導入が進むオフィスビルなど、多拠点展開する事業者への展開を進めていきます。
キヤノンMJの映像ソリューションは、カメラや録画管理基盤をオンプレミスからクラウドまで幅広く展開し、映像解析技術も提供しています。その中でクラウドカメラや録画管理基盤と連携した遠隔接客サービスを活用し、独自の接客DXを実現しています。第一弾の「VisualStage Type-S」連携では中小から中堅事業者を対象として提供し、今回「VisualStage Pro powered by Arcules」との連携により、大規模事業者への対応と既設カメラの流用を実現します。これにより、お客さまの規模やカメラの運用環境に合わせた柔軟な活用が可能となり、効率的で高品質な映像管理・活用を支援します。
今後は映像解析技術との連携を検討し、IoTセンサーやAIなどのデジタル技術を組み合わせて接客体制の最適化を目指します。たとえば店内出入り口に設置された人感センサーとの連携でリモート接客スタッフがより早くお客さまに気づける仕組みや、人物検出AIによる施設内の人数カウントでリアルタイムに混雑状況を把握する機能などの提供も見据えています。これらの機能を組み合わせることで、無人・省人化が進む店舗や施設においても顧客体験の質を高めるとともに、店舗運営の効率化や業務負担の軽減を実現していきます。
※1 関連プレスリリース「接客業務のリモート化に強みを持つタイムリープと資本業務提携契約を締結」。
※2 関連プレスリリース「リモート接客の普及拡大を見据え接客のプロの観察眼をカメラが支援」。
※3 2025年4月1日より厚生労働省「旅館業における衛生等管理要領」の一部が改正され、対面による本人確認に加えて、フロントスタッフが不在の場合でもカメラや自動チェックイン機器を用いた本人情報の照合によるチェックインが可能になりました。
■キヤノンMJの映像ソリューションについて
キヤノンMJは、これまで培ってきたカメラや映像技術、録画管理基盤、AIによる映像解析技術を組み合わせることで、業種や事業規模、利用シーンに応じた課題解決を支援しています。小売、オフィスビル、流通、製造、社会インフラ、物流など幅広い分野に対応し、現場で求められる安全性・効率性・省人化の実現に貢献します。2025年10月には「VisualStage Pro powered by Arcules」を国内事業者に導入し、約300拠点の既設カメラ約3,000台を活用した映像管理基盤の統一と業務オペレーションの標準化を支援するなど、企業のDX推進や業務改善に寄与しています。
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ソリューション |
価格(税別) |
提供開始日 |
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「VisualStage Pro powered by Arcules」 |
・「Pure Cloud モード」月額1,200円~ ※解像度HD、7日録画の場合。 ・「Edge Cloud モード」月額1,100円 ※録画期間は専用ゲートウェイにより変動します。 ・「Camera to Cloud モード」月額1,100円 |
2022年7月1日 |
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「RURA」 |
・「RURA」専用ハードウェア:オープン価格 ・アプリケーション月額利用料金:オープン価格 |
2025年3月31日 |
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「VisualStage Pro powered by Arcules」と「RURA」連携 |
・無償 |
2025年11月19日 |
■「VisualStage Pro powered by Arcules」について
「VisualStage Pro powered by Arcules」とは、マルチベンダーのカメラやIoTセンサーに対応し、インターネットがあればいつでもどこでもカメラの映像を閲覧可能なハイブリット型クラウド映像プラットフォームです。
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■「RURA」について
タイムリープが提供する「RURA」は、専用のデバイスとリモート接客に特化したクラウドサービスで構成されており、来店するお客さまとリモート接客スタッフによる非対面でも円滑なコミュニケーションを実現する遠隔接客サービスです。
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