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あたぼう、飾り原稿用紙の新シリーズ 「〇まるふで箋」 めずらしい丸型の原稿用紙
2022年07月06日

株式会社あたぼうは、飾り原稿用紙の新シリーズとして、「〇ふで箋(まるふでせん)」を 8 月より販売します。

飾り原稿用紙は、2016 年にシリーズ 6 作目の「碧翡翠」が日本文具大賞 デザイン部門 グランプリを取った人気シリーズです。これまで 14 作(A4 のみ、ふたふで箋、はがきと A5 を含むと 24 作)が販売されています。

今回の新シリーズである「〇ふで箋」は、その名のとおり、形状が丸く、一般の原稿用紙とは全く形の違う製品となっています。今回発売するのは 2 色で、緑と桃の展開となります。

また、形状にちなんで、限定数で「経木でできた丸型の箱」にセットした製品も展開します。文字数が少なめのため、用途としては短い文章の「書写」や一筆箋のような利用法、お手紙などを想定しています。


■商品詳細
紙は、飾り原稿用紙シリーズと同じ、「キンマリスノーホワイト」を使っています。これまで飾り原稿用紙を利用してきているユーザー様にもなじみやすいものです。書籍用紙のため、筆記特性を保証できない(印刷特性のみ保証される紙)のですが、表面はなめらかで書き味もさらっとしています。

また、印刷色は飾り原稿用紙 波抹茶、桃雲流をイメージしております。
丸型のため、はっきりした文字数は表記できませんが、概ね 100 文字程度が記入できるようになっています。焼網貮(緑)はまさに原稿用紙のマスが焼網のようになっているデザインで、それをもじって魚の開きと焼き餅を魚尾に配置しています。焼網壹(桃)は、放射状にマスが配置されており、その一部が魚尾になるような形状です。直径は 140mm です。

新シリーズの発売に合わせて、アイデアの素となった経木の弁当箱をイメージした箱に、焼網壹、焼網貮の両方を 50 枚ずつセットした「1・2パック」も限定 1,000 箱販売します。経木の箱に貼り付けてあるラベルなどにも「弁当」をイメージした工夫を施してあります。

なお、焼網壹、焼網貮のサイズに合わせた洋封筒の企画も検討しておりますが、発売は多少遅れる予定です。また、確定しましたら、お知らせいたします。


■発売予定日
2022 年 8 月中旬を予定

■商品開発経緯
-箱の形状から形を-
飾り原稿用紙の新色を検討する中で、代表の佐川は「箱」の活用を模索していました。元々、弊社製品である「ふたふで箋」用に桐箱を作ったことがあり、昨年末に限定数販売を終了しました。その流れで A4 サイズの桐箱も検討しておりましたが、桐箱では技術的な問題で、なかなか A4 サイズの箱を作るのが難しい状況でした。また、他の木材でもどうしても「反る」問題を解消できない状況でした。

そのような中で、代表の佐川が営む「経営コンサルティング事業」の中で弁当関連の事業者を支援する機会がありました。弁当に使われる経木の箱に興味を覚え、丸型や楕円形の原稿用紙があっても面白いのではないかと思いつきました。


-デザイナーと監修者が乗ってきた-
当社の飾り原稿用紙デザイナーである horirium 氏と監修者である小日向京氏に、この「丸型」の原稿用紙についてすぐに Twitter の DM で相談しましたところ、「大いにアリ!」との反応でした。すぐに、horirium 氏がデザイン案を送ってこられました。それが、今回の桃色の方のデザインでした。代表としては、「これじゃないけど、これもすごい面白い」と考え、元々のイメージの緑色の方のデザインも horirium 氏に依頼しました。これらを見て監修者の小日向京氏は「焼き網」のように見える!とご発言されたので、これが名前の素となりました。


-抜きの問題-
企画とデザインは進んでおりましたが、印刷工場に相談したところ、「紙が薄いので、抜きが難しそう」という話が戻ってきました。できなくはないということでしたが、ヤレ(紙がクシャっとなること)が発生しそうという回答でした。また、焼網壹などの名称のエリアが抜く際のずれによって落ちるかもということで、位置の変更などを余儀なくされました。しかし、これらも horirium 氏のデザイン力でうまく回避でき、製品にたどり着けました。


-経木の弁当箱-
この丸型の原稿用紙を入れる箱として考えていた「経木の弁当箱」。インターネット上で探してみると、数多くの弁当箱がありました。が、そのほとんどが深さ5センチほど以上。紙を入れるには深すぎます。そのため、まずはサンプル品としていくつかの業者から購入してみました。品質には大きな差がなかったため、「オリジナルサイズ」に対応してくれる業者をあたりました。

1 社に目星をつけて「サンプル作成」を依頼しました。思った以上のサンプル価格に驚きましたが、これを乗り越えないと製品が作れないということで投資しました。業者側からも「こんなの作ったことがないので大丈夫かわからない」と言われながらやっていただきました。最終的にサンプルに問題がないことを確認して、零細にとっては想像以上の大きさのロットでしたが、制作しました。


-最終的に弁当をイメージ-
以上のような流れから、「弁当箱」をイメージした製品パッケージにすることとしました。箱の上部に弁当の名前をイメージしたシール、裏面にはバーコードと食品の内容を表すような表記ラベルを配置してあります。

【株式会社あたぼうとは】
中小企業診断士である代表取締役の佐川が 2009 年に設立。東京を中心に、中小企業の経営コンサルティング、IT導入コンサルティング、研修講師等の事業展開をしている。また、時間管理や文房具業界を研究しており、その一環でスライド手帳や文房具の開発販売を行っている。

2016 年日本文具大賞 デザイン部門 グランプリを「飾り原稿用紙」碧翡翠で受賞。

文具事業開始当初から、スライド手帳などのシステム手帳リフィル製品を開発・販売しており、数年前よりじゃばらんだシリーズをデザイナーの horirium 氏の協力を得て、販売を開始した。
 

〇ふで箋のはじめは、2種類の柄を用意しました。
〇ふで箋のはじめは、2種類の柄を用意しました。