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矢野経済研究所「オタク」市場に関する調査を実施(2025年)
2026年01月06日

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内の「オタク」市場を調査し、主要分野における各分野別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。ここでは、主要17分野の市場規模について、公表する。
「オタク」主要分野別市場規模推移
「オタク」主要分野別市場規模推移
アニメ市場規模推移
アニメ市場規模推移

1.市場概況

2024年度の「オタク」市場主要17分野(市場)では、15市場(「アニメ」「同人誌」「インディーゲーム」「プラモデル」「フィギュア」「ドール」「鉄道模型(ジオラマ等周辺商材含む)」「トイガン」「アイドル」「コスプレ衣装」「メイド・コンセプトカフェ、コスプレ関連サービス」「音声合成」「ボーイズラブ」「2.5次元ミュージカル」「VTber」)が成長した。一方で「サバイバルゲーム」「プロレス」の2市場は縮小という結果になった。

​成長した15市場の中では、「アイドル」市場が前年度比23.7%増と最も高い成長率となった。背景に2024年度に見られた市場構造の変化が挙げられる。従来の女性アイドルグループの人気はやや落ち着きを見せており、代わって韓国式育成モデルを導入した日本版K-POPグループが台頭している。「JO1」「INI」「NiziU」「&TEAM」などのグループが、完成度の高いパフォーマンスとグローバル志向の戦略により、国内外のファン層を獲得し、市場の活性化に貢献した。また、単なる音楽消費の枠を超え、ファンとの関係性を軸にした体験型消費へと進化した点も大きな特徴となっている。

2.注目トピック

アニメ市場は3期連続で成長

「オタク」市場主要17分野(市場)で最も市場規模が大きい「アニメ」市場の2024年度市場規模は、アニメ制作会社売上高ベースで、前年度比17.4%増の4,050億円と推計した。
2024年度は、劇場公開アニメにおいて「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」、「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」といった興行収入100億円超えの作品があり、テレビアニメでは「【推しの子】」「ウマ娘 シンデレラグレイ」「薬屋のひとりごと」「転生したらスライムだった件」等が注目を集めるとともに、大手アニメ制作会社においては、過去の定番作品の版権事業が好調に推移したことが市場拡大に寄与した。
また、2024年5月からはTVアニメ「鬼滅の刃 柱稽古編」がスタートし、過去の「鬼滅ブーム」と言われる現象の再来を予感させる程、注目を集めた。
​ヒット作品を輩出した事業者や、過去の定番作品が強力なアニメ制作会社が大幅に売上を伸ばす一方、不調な事業者の落ち込みも激しい傾向が見られたが、結果として好調な事業者の売上の伸びが大きく、アニメ市場は大きく拡大した。

3.将来展望

2025年度の「オタク」市場主要17分野(市場)は、16市場(「アニメ」「同人誌」「インディーゲーム」「プラモデル」「フィギュア」「ドール」「鉄道模型(ジオラマ等周辺商材含む)」「トイガン」「アイドル」「プロレス」「コスプレ衣装」「メイド・コンセプトカフェ、コスプレ関連サービス」「音声合成」「ボーイズラブ」「2.5次元ミュージカル」「VTuber」)の成長を予測する。一方で、「サバイバルゲーム」は縮小を予測する。

成長を予測した16市場の中では、「インディーゲーム」市場が前年度比23.9%増と最も高い成長率を予測する。
従来、インディーゲームプレイヤーはコアゲーマーが多いとみられていた。しかし、アクティブゲーミングメディアがパブリッシングする「8番出口」や集英社ゲームズの「都市伝説解体センター」などゲーム初心者でも遊びやすいゲームがヒットしたことで、プレイヤーのすそ野が広がっている。
また、これらのプレイヤーにとっても遊びやすいコンソールである「Nintendo Switch」版の需要が拡大し、市場成長を牽引している。なお、2025年6月よりNintendo Switch 2が発売したが、この影響は現時点では未知数である。
​国内市場で最も大きな売上を誇る「国内同人誌販売プラットフォーム」の多くは、大手クレジットカードブランド(VISA、MasterCard)の取扱を無期限中止とされたことで将来が不安視されていたが、ユーザーの決済手段の移行が進んだことから、その影響は短期的で2025年度もインディゲーム市場は成長する見込みである。

調査要綱

1.調査期間: 2025年6月~9月
2.調査対象: 「オタク」に関わるコンテンツや物販、サービス事業者および業界団体等
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、インターネットアンケート調査、電話調査、ならびに文献調査併用

<「オタク」市場とは>

本調査における「オタク」市場とは、一定数のコアユーザーを有するとみられ、「オタクの聖地」である秋葉原などで扱われることが比較的多いコンテンツや物販、サービス等を指す。

​本調査では、「アニメ」「漫画(電子コミック含む)」「ライトノベル」「同人誌」「スマートフォンゲーム」「インディーゲーム」「プラモデル」「フィギュア」「ドール」「鉄道模型(ジオラマ等周辺商材含む)」「トイガン」「サバイバルゲーム」「アイドル」「プロレス」「コスプレ衣装」「メイド・コンセプトカフェ、コスプレ関連サービス」「音声合成」「ボーイズラブ」「2.5次元ミュージカル」「VTuber」を対象とし、市場規模を算出している。なお、ここでは主要17分野の市場規模を公表する。

<市場に含まれる商品・サービス>

「アニメ」「漫画(電子コミック含む)」「ライトノベル」「同人誌」「スマートフォンゲーム」「インディーゲーム」「プラモデル」「フィギュア」「ドール」「鉄道模型(ジオラマ等周辺商材含む)」「トイガン」「サバイバルゲーム」「アイドル」「プロレス」「コスプレ衣装」「メイド・コンセプトカフェ、コスプレ関連サービス」「音声合成」「ボーイズラブ」「2.5次元ミュージカル」「VTuber」

 

出典資料について

資料名
発刊日
2025年09月26日
体裁
A4 712ページ
価格(税込)
165,000円 (本体価格 150,000円)
 
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