レイメイ藤井主催、くまもと文具事務用品協同組合協賛による九州最大級の文具の祭典「第2回ぶんぐ博2017 in KUMAMOTO」が9日、「グランメッセ熊本」展示ホールBで開催され、前回の4300人を大きく上回る7500人が来場した。
大阪文具事務用品協同組合の協力により「ぶんぐ博」の名称を掲げた第1回から4年ぶりの開催で、テーマは「熊本に文房具で元気を!」。会場のグランメッセ熊本は、昨年4月、九州地方に大きな損害をもたらした熊本地震の震源地の一つとされる上益城郡益城町にある。今年7月に復旧作業を経て再開されたことから、熊本がさらに復活し、もっと元気になって欲しいとの思いを込めて開催された。
前日には販売店らを対象にした、「レイメイ藤井オータムフェア&ソリューションフェア2017」が開催され、71社のうち66社が引き続き出展。会場は、「ぶんぐ達をステージで紹介! ぶんぐonステージ」コーナーを中心に42のブースが並び、メインワークショップコーナーでは、レイメイ藤井が「最近、店でよく見るチョークアート体験」、コクヨが「オリジナルキャンパスづくりのデコキャン、シールの組み合わせを楽しむ、かおノート&おしゃれノート」、ステッドラー日本が「加熱すると固まる粘土を楽しむ、オープン粘土を作ろう」を行った。文具ソムリエールの菅未里さんのトークショーもあり、大人も子供も、奥深くて、親しみやすい文具の世界を多彩な切り口からエンジョイした。
午前9時から午後4時までの開催であったが、開場30分前から「保育園に通う娘が、文具女子なので」と笑顔を浮かべる親子連れなど、約150人が列をなす人気ぶりで、予想以上の人出に入場制限もかかった。なかでも人気は、1000~1500円相当の文具商品を釣り上げる「ぶんぐつり」。一枚200円する500枚の整理券は、完売し、複数のテレビ局がその様子を放送した。ぶんぐつりの売上は全額、熊本地震義援金に寄付される。
くまもと文具事務用品協同組合の会員による販売コーナーにも長蛇の列ができ、27メーカーの700品目の商品が、昼過ぎにはほぼ完売する勢い。ネット上には、近隣の販売店から「ぶんぐ博の帰りのお客さまが、たくさんご来店くださった1日。ぶんぐ博でたくさん新作見たけれど、会場で買えなくて残念だったとおっしゃる方が多かったです」との声も上がっている。
ぶんぐ博2017の実行委員長を務めた前田剛利オフィスサプライ部長兼リテールサポート部長は「家族一緒に文具に触れ、それを楽しみ、幸せそうな顔をしてくるのを見られて、とても嬉しく思っている。子供たちが大人になったとき、震災の後に、文具を通じて家族の絆を感じた日があったことを覚えていてくれたら、それ以上のことはない」と話した。
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| あまりの混雑ぶりに入場制限も |
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| 文具商品を釣り上げる「ぶんぐつり」に長蛇の列が |
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| ぶんぐつりを取材する熊本のテレビ番組 |
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| チョークアーティストの若井美鈴さんによるチョークアート体験教室 |
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| くまもと文具事務用品協同組合の会員による販売コーナー |