ホーム > オフマガ ニュース一覧 > OKIの「OKIFAX 7100」が国立科学博物館の未来技術遺産に登録
OKIデータは、1976年5月に発売した「OKIFAX 7100」が、日本の科学技術の発展に大きく寄与したとして、独立行政法人国立科学博物館が主催する2014年度重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録された。
未来技術遺産の登録制度は、国立科学博物館が「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」および「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図ることを目的に、2008 年度から実施。2013年度時点で135件の資料が登録されており、今回新たに49件登録された。なお、「OKIFAX 7100」の未来技術遺産登録は、OKIグループとして初めての登録となる。
【登録内容】
名称:OKIFAX 7100
発売:1976年5月
【選定理由】
国際G3規格が定まる前のアナログファクシミリが主流だった中、世界初の感熱記録ファクシミリで培った技術をデジタルに適用し、SWS(スキッピング・ホワイト・スペース)という帯域圧縮方式で伝送効率を高め、電送時間をアナログ方式の6分の1程度にまで高速化。さらに、光学読取系および記録部の電子化を実現して量産を可能にし、低価格を実現。
「OKIFAX 7100」は、1972年の回線開放を機に進む情報伝達の高速化、広域化、多様化を背景に、世界初の感熱記録方式を採用した卓上型デジタルファクシミリとして開発された。国際G3規格が定まる前で、アナログ機(G1機/6分伝送)が主流であり、各社独自方式のデジタル機を商品化していたなか、同社は伝送時間を短縮するために最新の技術を導入し、1分伝送の高速ファクシミリ通信を実現した。同製品は光学読取系、感熱記録系、伝送用モデム等、主要部にLSI化を計り、高信頼性のほか、小型軽量化を可能にした。
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