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コクヨS&T、針なしステープラー「ハリナックス」の技術が「全国発明表彰 発明賞」受賞
2014年07月14日

 コクヨS&Tは、「H型刃を有する針なしステープラー(紙綴じ器具)の発明」で平成26年度全国発明表彰(主催:公益社団法人発明協会)の「発明賞」を受賞した。 

  これは、我が国の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に、独創性に富む優れた発明に対して贈られる賞。表彰式は7月8日にホテルオークラ東京で行われた。

【発明賞受賞者】
 青井 宏和
コクヨS&T株式会社 クリエイティブプロダクツ事業部 メカニカルVU

【発明名称】
H型刃を有する針なしステープラー(紙綴じ器具)の発明(特許第5152232号)

【発明の背景】
 一般に知られているステープラーは針が必要であり、重要書類などをシュレッダーで細断をする際には針を外す必要がある。また本件のような、針なしステープラー自体は以前から存在していましたが、少枚数(3、4枚程度)しか綴じられない商品のみだったため、市場での認知は極めて低いものでした。そこで、低価格、高機能かつ環境に配慮した針なしステープラーの開発に着手した。

 【発明の内容】
 本発明のポイントは断面視「H」字形の刃にあります。
 (1)切り起した舌片を綴じた後に、舌片がH刃で作ったH型の切れ込みの中に居ることによってフラ付きません。切れ込みと舌片の幅がほぼ同じなので安定して綴じることができます。
 (2)H字形の刃によって、舌片を引き上げる際に用紙が観音開きになることによって、多枚数の用紙を通しやすくなり、かつ摩擦抵抗が軽減されるため、小さい力で確実に綴じることができます。
 (3)この刃は、1枚の板をプレス加工と折り曲げによって刃を構成しているため低コストで刃を作ることができます。また、図のように、折り曲げによってメイン刃とサブ刃を構成し、折り曲げ線が窓部にもなるため、刃の幅一杯に窓を構成でき、(1)のような効果をも生むことになります。
このように、H字形の刃にしたことにより様々な効果を発揮します。

 

 

メカニカルVU長 三井隆史(左)、発明賞受賞者 青井宏和(右)
メカニカルVU長 三井隆史(左)、発明賞受賞者 青井宏和(右)
針なしステープラー<ハリナックス>シリーズ
針なしステープラー<ハリナックス>シリーズ