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2010年度の国内文具・事務用品市場規模は前年度比1.5%減の4,805億円、パーソナルユースへのシフト進む 矢野経済研究所が文具・事務用品市場に関する調査結果を発表
2011年10月07日

矢野経済研究所は、次の調査要綱にて国内文具・事務用品市場の調査を実施し結果を発表した。

 1.調査期間:2011年6月~9月
 2.調査対象:文具・事務用品関連事業者等
 3.調査方法:同社専門研究員による直接面談、電話・e-mail・FAXによるヒアリング

【調査結果サマリー】
◆2010年度の国内文具・事務用品市場規模は前年度比1.5%減の4,805億円と推計、パーソナルユースへのシフト進む
 2010年度の国内文具・事務用品市場規模は、前年度比1.5%減の4,805億円と推計した。本格的な景気回復には程遠い中、法人向け需要の減少を受けて、ターゲットをパーソナルユーザーへシフトする動きがみられる。文具が個人のこだわりやおしゃれを表現するアイテムとして注目されるようになり、またパーソナルユース商品は法人需要にくらべて高単価で展開できることなどから、参入各社もパーソナルユーザーを意識した商品開発に注力している。

◆ノート市場は引き続き拡大、利便性が再認識される動きも
 2010年度の国内ノート市場規模は、前年度比2.2%増の229億円と推計した。同市場は年々拡大しており、文具・事務用品全体市場が縮小する中で数少ない成長分野となっている。2007年以降、付加価値型商材やサイズバリエーションの多様化、斬新な商品の上市により新たな需要を喚起したことが寄与した。また近年ノートの利便性が再認識されてビジネスユーザーを中心にノート需要が顕在化しつつあるという見方もある。

◆好調の油性・水性ボールペン市場、書き味巡り競合が激化
 2010年度の油性ボールペンの市場規模は、前年度比2.5%増の190億円、水性ボールペン(ゲルタイプ含む)の市場規模は、前年度比5.7%増の149億円と推計した。油性ボールペンは、ノベルティ需要の回復やヒット商品の登場でプラスに転じた。水性ボールペンは近年付加価値商品の登場で活況となっていたが、市場に若干の飽和感も見受けられる。