ホーム > オフマガ ニュース一覧 > 東京文具工業連盟 全日本文具協会 定時総会を開催
東京文具工業連盟と全日本文具協会は6月4日、東京・竹橋のKKRホテル東京で定時総会を開催。最初に行われた東京文具工業連盟の第41回定時総会では、挨拶に立った今泉嘉久会長(プラス㈱会長)が「文具業界を取り巻く環境は依然厳しく、耐久消費財だけでなく我々のような消耗品まで買い控えが続いている。今は身を縮めることでの収益確保で、企業の永続性を保っているが、いつまでもこのままでいいのか。企業は成長しつつ続けねばならない。そのためにはこれまでにない商品を作り、それにリンクし今まで売っていなかった市場進出し、新たな市場創造をする必要がある」と発言。続けて「欧米に限らず、豊かな国が増えている。今、文工連と何ができるかと考えたとき、会員企業の皆様に、そうした国の事情を肌で知ってもらおうと、中国、カンボジアをテーマにした講演会を開催し、さらにロシア・ブラジルも予定している」と報告、今後も新市場創出のサポートをしていくことを強調した。
続いて開かれた全日本文具協会の第19回定時総会では、長谷川澄雄会長(ヤマト㈱会長)が、「海外からの低価格化への圧力が続いているが、この商品競争に巻き込まれることなく、さらなる技術力と企画力を追求し、独自の製品を製造していくことが大切。性能の良さ、デザイン、エコ、製品安全性の維持といった我々の業界は実績を持っている部分で、消費者の要求に応えていかねばならない」と挨拶した。総会ではセーラー万年筆㈱碓井初秋社長の逝去に伴う役員補選で、同社中島義雄社長の理事就任が了承された。また事務局より7月7~9日に東京ビッグサイトで開催される第21回国際文具・紙製品展(ISOT2010)の会場で、8日14時から「芋づる大作戦」「連続的調査とその活用」をテーマに、模倣品対策セミナーが開催されることが報告された。