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ブラザー工業 「グリーン水素率先利用事業者認証制度」の認証を取得
2025年10月15日

ブラザー工業株式会社は、同社東京支社(東京都中央区)において、東京都によるグリーン水素*1の活用促進を目的とした「グリーン水素率先利用事業者認証制度」のうち、「少量利用型」区分の認証を取得した。10月14日には東京都庁にて認証式が行われ、小池百合子東京都知事から認証盾が授与された。

ブラザー工業 安井邦博執行役員(左)と小池百合子東京都知事(右)

グリーン水素率先利用事業者認証制度は、都内におけるグリーン水素の活用促進を目的とし、令和6年度にスタートした東京都における認証制度。同制度では、東京都内でグリーン水素を率先して利用した事業者を認証し、認証事業者を広く周知して、グリーン水素の普及拡大を図ることで脱炭素社会の実現を目指している。

 

ブラザー工業は、東京支社に設置したブラザー製の燃料電池を自社で生成したグリーン水素で稼働させており、これらの取り組みが評価され、この度の認証取得となった。同社は、2013年からCO2を排出しない水素燃料電池の開発をはじめ、水素を安全かつ安価に運び、水素利用をより身近にする水素柱上パイプライン活用のプロジェクトに取り組むなど、燃料電池の開発とともに、水素利活用の促進にも取り組んでいる。さらに、同社瑞穂工場(名古屋市瑞穂区)では、太陽光パネルで発電した電力で水電解水素製造装置を稼働させてグリーン水素を生成し、ブラザー独自の水素吸蔵合金を利用した燃料ケースに充填したのち、利用者のもとへ輸送*2をしている。また、2023年には水素利活用を推進するブラザーの取り組み全てを象徴するブランド「PureEne(ピュアエネ)」を立ち上げ、活動を強化している。

PureEneの取り組み

 

ブラザーグループでは、「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」で掲げたCO2排出削減、資源循環、生物多様性保全それぞれの目標達成に向けた取り組みを推進している。CO2排出削減については、2050年までにブラザーグループの事業活動におけるカーボンニュートラルを実現するため、省エネ活動、創エネ活動の他、グリーン水素をはじめとするCO2フリー電力の活用も進めているという。

 

*1:風力・太陽光などの再生可能エネルギー由来の電力によって製造された水素のこと。製造時・利用時ともにCO2を排出しない最もクリーンな水素

*2:ブラザーの燃料電池には非危険物として認定されている水素吸蔵合金を使用した燃料カートリッジを採用しているため、水素を運搬する際の危険物取り扱いに関する資格が不要で、取り扱いが可能