ホーム > オフマガ ニュース一覧 > 【SDGs特集①】~関心が高まるSDGs文具~
SDGsとは、持続可能な開発目標の略称で、17のゴール、169のターゲット(達成基準)からなる持続可能な開発のための国際的な開発目標。2015年9月の国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記述された2030年までの具体的指針。政府や企業が事業を通じて社会の課題解決に取り組んでいる。
SDGs(持続可能な開発目標)の認知が広まるなか、一般社団法人全日本文具協会は、SDGs対応基本方針として達成すべき17の目標の中で「ジェンダー平等と多様な人々が共生できる社会づくりの推進」「環境に配慮し、安全かつ優れた品質の商品・サービスを持続的に開発・提供」「脱炭素社会の実現に向けて、温室効果ガス排出量の削減」「海洋プラスチックごみなどの海洋環境への負荷低減」の4つを重点課題に掲げ、文具業界が貢献できる項目について議論を重ねている。メーカー各社ではSDGsの取り組みを推進し様々な事例で対応している。
文具業界は、2015年にSDGsが国連総会で採択される以前から、環境への意識は高かった。1990年代後半、大企業や官公庁が環境に配慮した事務用品を優先的に購入することを決定。これにより再生樹脂などリサイクル材を使用した商品が数多く誕生した。だがSDGsの採択は、環境負荷低減と循環型社会の実現に向け、さらにワンランク上の取り組みが求められている。いち早く取り組んだ三菱鉛筆は、2019年、軸材に石灰石を50%以上含む新素材「ライメックス」を使用し、石油由来のプラスチックの使用量を大幅に削減したボールペン「ユニライメックス」を発売。天然資源の持続可能な利用に貢献している。さらに京都・福知山市役所の窓口で使用するボールペンにも採用され、環境問題に取り組む同市が新たに任命するSDGsパートナーに進呈する。
また海洋汚染のプラスチックを巡る議論が国際的に高まる中、パイロットコーポレーションは昨年、日本国内で回収した海洋プラスチックごみからリサイクルした再生樹脂を使用した油性ボールペン「スーパーグリップG オーシャンプラスチック」発売。環境意識の高い企業からの受注が増えている。キングジムでは、ラベルライター「テプラ」の使用済みテプラテープカートリッジの回収を1998年から実施し、ゴミの減量化に取り組んできた。回収したテープカートリッジは分解して90%を再利用するなど回収・リユース・再資源化を展開している。
SDGsへの対応が必要なのは、社会的な責任を果たしていくためだけではない。現在、小中学校で環境問題にかける授業は、過去の世代とは比較にならないくらい長く、環境に対する意識が根本的に違う。彼らが消費者になったり、就職しようとする際、環境にも人権にも無関心な企業をどう思うか。その視点も踏まえて取り組んでいく必要がある。
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SDGs 17のゴール |
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三菱鉛筆「ユニ ライメックス」 |
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パイロット「スーパーグリップG オーシャンプラスチック」 |
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