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グランプリ賞金300万円 「第14回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」開催
2021年03月02日

  一般社団法人未来ものづくり振興会(所在地:愛知県名古屋市 代表理事:舟橋正剛)は、新しいプロダクトのデザインを募る「14th SHACHIHATA New Product Design Competition(シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション)」を開催し、2021年4月1日(木)より募集を開始します。また、作品の募集に先立ち、3月1日(月)より事前エントリーの受付を行います。

シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティションは、商品化を前提に今までにないプロダクトデザインを求めるコンペティションです。2018年に10年の月日を経て第11回を再開しました。2020年に開催しました第13回では、1282作品の応募があり、その中から10点を受賞作品として決定しました。

この度、開催します第14回では、テーマを『「   」を表すしるし』とし、応募者が自由に「   」中に入る言葉を考え、応募作品のテーマとすることができるようにしました。

今日、社会で示されるしるしは多種多様に広がっています。自身を証明する証に、感情を表すSNSスタンプ、もののステータスを示すサイン・・・。「しるし」は、まだまだ計り知れない可能性を秘めたプロダクトや仕組みなどを描くことができるテーマです。様々な観点から従来の発想を超える新しいアイデアをお待ちしております。

審査員は、昨年と同じ喜多俊之氏、後藤陽次郎氏、中村勇吾氏、原研哉氏、深澤直人氏の5名です。受賞作品は、グランプリ1作品(賞金300万円)、準グランプリ2作品(賞金50万円)、審査員賞5作品(賞金20万円)、 特別審査員賞2作品(賞金20万円)の計10作品となり商品化を検討します。

なお、本コンペはより大きな視点でものづくりの普及啓発に取り組むため、前回に引き続き一般社団法人未来ものづくり振興会が主催し、シヤチハタ株式会社の特別協賛のもとで開催いたします。
 

第14回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション概要
■応募受付期間:2021年 4月1日(木)~ 5月31日(月) 12:00

■テーマ:「   」を表すしるし
自由な発想で「   」を埋め、そのしるしを表すプロダクトや仕組みなどをご提案ください。
なお、応募作品は未発表のオリジナル作品に限ります。

■参加資格:
・個人、グループ及び企業、団体。年齢、性別、職業、国籍不問
(ただし、日本語でのコミュニケーションが可能であること)。
・1次審査を通過した場合、2021年9月3日(金)までに、模型制作が可能であること。
・入賞した場合、2021年10月15日(金)18:00(予定)から東京都内で行われる表彰式に参加が可能なこと。
※1人または、1グループで複数作品の応募が可能です。
ただし、事前エントリーは1応募につき、1エントリーをお願いします。

■賞:グランプリ1作品(賞金300万円)、準グランプリ2作品(賞金50万円)、
審査員賞5作品(賞金20万円)、特別審査員賞2作品(賞金20万円)
※全ての受賞作品が、商品化の対象となります。また、本コンペの公式サイトで公開されます。

■一次審査提出物:プレゼンシート(サイズ:A3、枚数:1枚、形式:PDF、容量:10MB以内)

■審査基準:1.テーマの理解力|2.新規性・革新性|3.商品化の実現性

■応募方法:公式サイト(https://sndc.design)よりご応募ください。

■表彰式:2021年10月15日(金)18時から予定

■主催:一般社団法人未来ものづくり振興会

■共催:株式会社美術出版社

■特別協賛:シヤチハタ株式会社


審査員紹介

喜多俊之 Toshiyuki Kita
プロダクトデザイナー
喜多俊之デザイン研究所 代表
イタリアやドイツ、日本のメーカーから家具、家電、ロボット、家庭日用品に至るまでのデザインで、多くのヒット製品を生む。作品の多くがニューヨーク近代美術館、パリのポンピドーセンターなど世界のミュージアムにコレクションされている。著書に『デザインの力』(日本経済新聞出版社)、『地場産業+デザイン』(学芸出版社)、『デザインの探険』(学芸出版社)など。
 
~応募者へのメッセージ~
2020年は世界中の人々にとって試練の年だった。今年はその苦難を乗り越えて新たな一歩を踏み出す再出発の年、いわば「原点」だ。そして私たち一人ひとりは社会をつくっている一つの点であり、個人のしるしもまた原点と言える。今までのスタンダードや常識をリセットし、ゼロベースで考えてみると、これからの暮らしに新しい機能や喜びをもたらすものが生まれるのではないだろうか。
 

後藤陽次郎 Yohjiro Gotoh
デザインプロデューサー
デザインインデックス 代表
1994年にロンドンの「ザ・コンランショップ」を日本に導入し、商品構成からオリジナル商品の開発、デザインディスプレイの監修などを行う。その他「ペプシマン」、元麻布ヒルズ、六本木ヒルズレジデンスのモデルルームのインテリアコーディネイト、“二期倶楽部 東館”の総合プロデュースなど多方面で活躍。

~応募者へのメッセージ~
「しるし」を思うとき、伝えたい気持ちを表すものや、記憶や思い出を残すものがまず浮かぶが、迷ったときの指標になる道標のようなしるしもあっていい。このコンペティションが今の変わりゆく世の中で、どういう方向に進めばいいのかを考えるきっかけになればと思う。アイデアやデザインだけでなく、そこにどんな社会的な意味があるのかも考え、次世代まで伝えられていくようなモノを目指して欲しい。
 

中村勇吾 Yugo Nakamura
インターフェースデザイナー
tha ltd.  代表
ウェブサイトや映像のアートディレクション、デザイン、プログラミングの分野で横断/縦断的に活動を続けている。主な仕事に、ユニクロの一連のウェブディレクション、KDDIスマートフォン端末「INFOBAR」のUIデザイン、NHK Eテレ「デザインあ」のディレクションなど。

~応募者へのメッセージ~
SNSなどの普及にコロナの影響も加わり、時代の流れはどんどん「個」に立ち戻っていると感じる。これまで当たり前だった「私たち」の場が失われつつある中で、皆に共通のテーマとして、「私たち」のしるし、という課題設定が私自身の頭には浮かんだ。 それぞれが自分のディレクションの核となる「   」を見つけ、向かっていく方向性を指し示してくれるような、刺激ある提案に期待したい。
 

原研哉 Kenya Hara
グラフィックデザイナー
日本デザインセンター 代表
デザインを社会に蓄えられた普遍的な知恵ととらえ、コミュニケーションを基軸とした多様なデザイン計画の立案と実践を行っている。無印良品、蔦屋書店、GINZA SIX、JAPAN HOUSE、らくらくスマートフォン、ピエール・エルメのパッケージなど活動の領域は多岐。
一連の活動によって内外のデザイン賞を多数受賞。著書『デザインのデザイン』(岩波書店刊、サントリー学芸賞)『白』(中央公論新社刊)は多言語に翻訳されている。

~応募者へのメッセージ~
人類史の転換点に差し掛かったところで起きたCOVID-19の感染拡大、その渦中でのコンペである。先端テクノロジーを理解しつつも、生命として、あるいは「生」として、本当に価値あるものに感応して欲しい。壮大な大局観を、小さなプロダクツに結実させて欲しい。今日のデザインの役割は、データや究極の合理性の向こうにある揺るぎない価値を、方位磁石のように示すことだと思う。
 

深澤直人 Naoto Fukasawa
プロダクトデザイナー
NAOTO FUKASAWA DESIGN 代表
卓越した造形美とシンプルに徹したデザインで、国内外の大手メーカーのデザインとコンサルティングを多数手がける。電子精密機器から家具、インテリアに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。受賞歴多数。
2018年3月作品集「Naoto Fukasawa EMBODIMENT」(Phaidon)発刊。

~応募者へのメッセージ~
自分が「   」を埋めるなら、「言葉」だろうか。今の時代は言語化されたものでのコミュニケーションが圧倒的に多い。言葉にしるすことは世界を変えるほどのパワーを持っており、その作用は受け手の読み取り方によって異なる。同様にデザインも、自分の発した魂がどんな風に伝播して影響を及ぼしていくのか、クリエイターはその経路を考えてつくる必要があるだろう。
 

特別審査員

舟橋正剛 Masayoshi Funahashi

一般社団法人未来ものづくり振興会 代表理事
シヤチハタ株式会社 代表取締役社長
1992年 米国リンチバーグ大学経営大学院修士課程終了。広告代理店勤務を経て1997年 シヤチハタ工業株式会社(現シヤチハタ株式会社)入社。2006年 シヤチハタ株式会社代表取締役社長 就任

~応募者へのメッセージ~
「   」の中に入る言葉は何か。夢、希望、挑戦・・・。前向きな言葉しか思い浮かばない。それだけ現在が困難な状況であり、何とか打破したいと強く願っている証なのかもし
れない。今回もしるしをテーマにしているが、「   」にしたのは、テーマに向き合う中で余白を残したかったからだ。シンプルに自分が欲しいと思うものを追及することが大切ではないだろうか。過去の作品に捉われないで欲しい。
 

岩渕貞哉  Teiya Iwabuchi
美術出版社 取締役
美術手帖 総編集長
1999年慶応義塾大学経済学部卒業。2002年美術出版社『美術手帖』編集部、2019年より現職。トークイヴェントの出演や公募展の審査員、アート企画プロデュースなど、幅広い場面で現代のアートシーンに関わる。

~応募者へのメッセージ~
昨年から続くコロナ禍で、私たちのコミュニケーションにおける意味が反転した。親密な距離での会話や食事そして身体的な接触は、信頼の証しから、不安が常に付きまといリスクと隣り合わせのものとなった。また、折々の季節の行事も縮小や自粛となり、月日の句読点のない時間が流れている。そんな新しい時代における、新たな「しるし」の意味や価値を期待しています。
 

受賞作品 商品化実績/予定
本コンペでは、全ての受賞作品の商品化を検討しています。2018年に開催しました第11回からは、グランプリ受賞作品「自己QR」の他2点、2019年開催の第12回からはグランプリ受賞作品「わたしのいろ」を商品化しました。さらに第12回特別審査員賞の「ジャパニーズギフト シヤチハタ」も2021年3月に発売いたします。

第11回グランプリ受賞
■作品名 「自己QR」
作者  清水邦重 Kunishige Shimizu
商品名   「myQR」
発売日:2020年6月1日
価格 :¥1,650~(税込)

SNSやブログ、ホームページなどのURLをQRコードに変更し、名前と一緒に捺(お)すことができるネームスタンプです。捺された印影のQRコードをスマートフォンで読み取ると、登録されたサイトに繋がり、紙には書けない動画や写真を簡単に伝えることができます。伝えたい方だけに特定してメッセージを伝えることができるので、お店からのオリジナルサービスの案内、趣味や自分の作品実績の紹介、履歴書や年賀状など、ビジネスから日常生活まで多様な用途で活用できます。


第12回グランプリ受賞
■作品名 「わたしのいろ」
作者  歌代悟 Satoru Utashiro
商品名 「わたしのいろ」

発売日:2020年7月1日、8月3日にテスト販売。
好評につき9月1日に受注販売を実施。
価格 :¥2,200(税込)
従来の朱肉以上のアイデンティファイ機能と、個性や感情表現という感性的機能を併せ持った、複数の色を織り交ぜた色鮮やかな朱肉です。印鑑だけではなく、デザイン性のあるさまざまなスタンプを使うことで、スタンプのデザインと色を組み合わせ、その時の気分に合わせたしるしを残すことができます。
カラーは、にしきごい、うみなど日本らしさをテーマにした5種類です。

※写真は商品化された商品です
 

審査員 喜多俊之 Toshiyuki Kita
審査員 喜多俊之 Toshiyuki Kita
審査員 後藤陽次郎 Yohjiro Gotoh
審査員 後藤陽次郎 Yohjiro Gotoh
審査員 中村勇吾 Yugo Nakamura
審査員 中村勇吾 Yugo Nakamura
原研哉 Kenya Hara 原研哉 Kenya Hara
原研哉 Kenya Hara 原研哉 Kenya Hara
審査員 深澤直人 Naoto Fukasawa
審査員 深澤直人 Naoto Fukasawa
特別審査員 舟橋正剛 Masayoshi Funahashi
特別審査員 舟橋正剛 Masayoshi Funahashi
特別審査員 岩渕貞哉  Teiya Iwabuchi
特別審査員 岩渕貞哉  Teiya Iwabuchi
第11回グランプリ受賞 ■作品名 「自己QR」
第11回グランプリ受賞 ■作品名 「自己QR」
第12回グランプリ受賞 ■作品名 「わたしのいろ」
第12回グランプリ受賞 ■作品名 「わたしのいろ」