ホーム > オフマガ ニュース一覧 > 万年筆・オリジナルインクの店 BUNGUBOX(ブングボックス) ~手書きのよさを伝え、広め、残す~
万年筆・オリジナルインクの店㈱ブングボックスは、2012年、静岡県浜松市中区肴町にオープン。約4.5坪の小さなお店には想いとこだわりが詰まった商品を揃えた。2016年12月、東京都港区表参道に2号店を開いた。
同店のコンセプトは『手書きのよさを伝え、広め、残す』。
そのための道具としての万年筆、そこから派生してインクなどを扱う。オリジナルにこだわり、書く楽しさを店から発信する。
オリジナル商品の万年筆やインク、ケース類や紙類などはここでしか買えない商品として国内外に評判に。また、小さなお店だからこそ、お客様との距離も近くなり、ゆっくりと丁寧な接客を受けられる事も魅力のひとつ。
浜松店の客層は、日本人が中心。表参道店の来店客の半数は外国人。羽田や成田の空港を利用する外国人観光客にとって、東京・表参道店は足を運びやすいと立地。
山岸薫社長はオープンのきっかけを「万年筆、インク、スタッフ、店舗物件との出会いは全て偶然の縁。そして行動」と話す。
十年前、店長として働いていた御前崎の文具・雑貨店「ブングボックス」が閉店となり、当初はネットショップだけと考えたが、やはり実店舗があるほうが、お客様から信用を得やすいと浜松店をオープン。
そして御前崎で働いていた頃、万年筆の良さを再認識する出来事があった。家の整理をしていた時、中学時代の友人と卒業まで続けていた交換日記がたまたま出てきた。入学の際、両親から贈られた万年筆で書かれた日記からは、その時の気持ちがインクの濃淡から見て取れた。それを見た時に、たとえ時間が過ぎても、その時の気持ちをそのまま残せる。そんな『書く』という行為を広めていくことが自分の仕事なのだという想いが芽生えた。
オリジナルインクとの出会いはセーラー万年筆のイベントで、インクブレンダー石丸治さんにオリジナルインクを作ってもらったこと。第1号でもある『御前崎の夕焼け』は、石丸さんに「どんな色がいい」と訊ねられ、「御前崎に沈む夕焼け色」とお願いしできたもの。売り物にするつもりはなく、店に置いたところ、試し書きされた常連のお客様から『欲しい』と言われたことがきっかけ。
メーカーにお願いし、オリジナルインクを作るとなればある程度の数量を作ることになる。果たして、そこまで需要があるのだろうかと不安だったが、置いてみると以外にも評判に。そこからオリジナルインク作りの楽しさにはまり、「芋の皮色」「芋の実の色」などユニークネーミングと、インク一つひとつにストーリー性を持たせ、他店のオリジナルインクと差別化した。現在インクは43種と新製品「東京メトロカラーインク」7色。
発売当初から既に海外の注文を意識し、梱包ケースも衝撃に強い設計に。その中にインクのストーリーと取扱説明書を日本語・英語で記し同梱した。
2018年12月からは、ボトル瓶を『インクが主役のボトル』をコンセプトにオリジナルで作りリニュアル。使い切りやすい量、それとリザーバーが無くても吸い上げやすくした。容器もガラスのハイヒールの様な形にして、インクを綺麗に見せた。
若い世代で、いろいろな色を楽しみたいという人は、海外の安い商品を買いがち。同店の新ボトルインクは3000円以上の価格設定にし、あえて逆差別化した。
そうすることで、『商品の価値をわかって買ってもらえる』という。
また山岸社長は、「今、万年筆ブームだよね」で終わらせるのでなく、「書くという事を、伝え、広め、残す」という思いから、昨年九月に実行委員会代表として「東京インターナショナルペンショー2018」を催した。販売店、メーカー、個人の垣根を超え、一般ユーザーが楽しめるイベントとして盛況のうちに幕を閉じた。
ほかにも、アメリカのペンションーを視察に行った事をきっかけに、ワシントンDCやロングアイランドのペンショーにも出展。そこで感じたのは、アメリカは大きな国だが、その土地土地で催しているだけ。
山岸社長は「グローバル化が進み、日本だから、海外では難しいと言っていられる時代じゃない。今後は、アメリカ、東南アジアなど世界の国をペンショーで繋ぐのも面白いなと考えています」。
子育ても終わり、人生第二ステージに入り思ったのが『書く楽しさを伝える』。
「いずれアメリカにもお店出店させ、書く楽しさを、国を超えて広めていけたら」と想いを語った。
「第1回東京インターナショナルペンショー2018」会場の様子
http://www.ofmaga.com/news.html?eid=01662
万年筆・オリジナルインクの店 BUNGUBOX(ブングボックス)
表参道店
東京都渋谷区神宮前4丁目8-6 メイプルハウスD-1
東京メトロ半蔵門・千代田・銀座線A2出口 徒歩3分
【営業時間】
月~土 11時~19時
日・祝 11時~18時
毎月最終金曜 15時~21時
営業日時は固定せず不定休という形でのスタートになりますが、ホームページの営業カレンダーやSNSでの告知をご覧頂き、ぜひご来店ください。
https://bung-box.com/
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万年筆・オリジナルインクの店 BUNGUBOX(ブングボックス) 表参道店 |
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コンセプトは『手書きのよさを伝え、広め、残す』。 |
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「芋の皮色」「芋の実の色」などユニークネーミングとインクにストーリー性を持たせた。 |
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東京を走る9路線のシンボルカラーを再現した「東京メトロカラーインク」 |
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