シャープ、アプリ不要で電子書籍が読めるブラウザービューア「EBLIEVA（エブリーバ）」
2014年07月01日

   シャープは、6月30日、東京支社で、「電子書籍ソリューション」事業説明会を開催した。

   電子コンテンツストアサービス「ガラパゴスストア」でＷｅｂブラウザによる電子書籍の閲覧が可能、電子書籍ビューアソリューション「エブリーバ」の法人向け提供プランを発表した。

    「ガラパゴスストア」は、専用のアプリケーションを使わずに汎用のＷｅｂブラウザだけで同ストアの電子書籍が閲覧できる環境を6月30日からスタートした。一部の電子書籍の「試し読み」機能から対応を開始し、順次電子書籍の閲覧まで対応範囲を拡大していく。

    従来、電子書籍を閲覧するには、専用のアプリケーションをダウンロードする必要があったが、同ソリューションを活用することで、汎用のＷｅｂブラウザで電子書籍の検索・購入から閲覧までが可能になった。主要な電子書籍フォーマットに対応しているので、どの端末でもＷｅｂブラウザがあれば手軽に利用できる。

    「エブリーバ」の提供方法は、『パッケージ型の販売』、同社運営のＡＳＰサーバを利用した初期導入費や開発費を抑え月額利用できる『ＡＳＰ型サービス』の2種類。『ＡＳＰ型サービス』は、試し読みも可能な配信コンテンツ量に応じた3つのプランを用意し拡大に繋げていく。試し読みの増加は、購入、会員登録に直結するという。実際に、試し読みした場合の購入は約1.6倍、会員登録率も1.2倍に上る。

   デジタル情報家電事業本部モバイルソリューション事業部事業部長辰巳剛司氏は、今後の電子書籍応用事業について、「紙媒体を中心で作られるカタログ、店頭ＰＯＰなどの販促ツールなど企業活動シーンでの技術応用にも取り組みシェア拡大を目指す」と述べた。