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セーラー万年筆、産業用ロボットの海外生産販売体制を再編・強化
2014年01月07日

    セーラー万年筆は、事業の柱の一つである産業用ロボット事業においてコスト競争力を高め、販売の拡大を図るため、海外の生産販売体制を再編・強化のため、台湾の明緻精密股■有限公司と生産委託契約を締結を発表した。

 ※■印の文字は、人偏に「分」の文字です

     記

1.再編・強化の内容
このたび、当社産業用ロボット事業の主要製品である射出成形用取出ロボットにつきまして、主力機種の一つであり、当社の戦略的機種「RZ-Aシリーズ」を台湾において、委託生産す。

 生産委託先:明緻精密股■有限公司(台湾桃園県)
 出荷開始 :平成26年1月

 一方、中国において普及価格帯の取出ロボット「RZ-Xシリーズ」を中心とした生産を行ってまいりました写楽精密機械(上海)有限公司につきましては、ロボット製造を取りやめ、今後、中国国内向けの販売・サービス拠点に特化して活動してまいります。


2.再編の理由
 「RZ-Aシリーズ」は、当社射出成形用取出ロボットの中位機種であり、最も需要の多い汎用価格帯に位置する製品であります。今回、100~700トンまでの5機種各機種シングルアームとダブルアームの計10モデルのラインナップを揃えて、委託生産することで、コスト競争力を強化し、拡販を達成いたします。
 今回の生産委託先である明緻精密股■有限公司は、台湾のハイモア社と当社主要代理店の一つである明治物産株式会社が新たに設立した合弁会社です。ハイモア社は台湾で1,2位を争う取出ロボットメーカーであり、部品技術・機械技術に優れております。同社の技術と当社の得意とする制御技術を融合し、より競争力のある製品とすることが今回の目的であり、生産委託にあたっては、当社から技術者を派遣して技術指導にあたります。

 一方、中国上海市にある当社連結子会社・写楽精密機械(上海)有限公司においては、ロボット製造を取りやめます。写楽精密機械(上海)有限公司では、一昨年から、ローコストモデル取出ロボット「RZ-Xシリーズ」を主に生産しておりましたが、中国リスク問題などあって、「RZ-Xシリーズ」の販売が伸び悩んだことや、人材確保や人材育成などの問題があり、計画通りのコストダウンが進まなかった実状があります。

 中国国内では、ローコストモデルのRZ-Xシリーズの販売が伸び悩む一方、高機能機種であるRZ-Σシリーズや特注装置の引き合いが増加しております。このような状況を勘案し、以下のように当社取出ロボットのアジア戦略の見直しを行います。
 1.写楽精密機械(上海)有限公司を販売・サービスの拠点に特化する。
 2.高機能を維持しながら価格を抑えた「RZ-Aシリーズ」をラインアップ化し、製造を明緻精密股■有限公司(台湾)に委託する。
 3.「RZ-Aシリーズ」を、東南アジアを中心としたアジア全域で販売開始する。

 製造を台湾の明緻精密股■有限公司に生産委託する一方、写楽精密機械(上海)有限公司は、販売・サービスの拠点に特化していくことで、固定費の負担を減らしながら販売力を強化し、安価で良質な製品を市場に供給してまいります。
 なお、「RZ-Aシリーズ」は、年間約300台の生産を見込んでおります。
 また、当社取出ロボットの最上位機種である「RZ-Σ」シリーズにつきましては、従来通り国内の青梅工場において生産いたします。


3.業績に与える影響
 今回の海外生産販売体制再編・強化の効果は、次年度以降現れてまいります。
 また、写楽精密機械(上海)有限公司においてロボット生産を取りやめるのに伴い、事業整理損等が特別損失として発生する見込みであり、これを平成25年度決算において計上いたしますが、金額につきましては、判明次第お知らせいたします。


以上
 

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