カシオ計算機、Android(TM)9搭載!大画面・高性能CPU搭載ハンディターミナルのフラッグシップモデル発売
2020年07月15日
カシオ計算機㈱は7月1日、オンライ説明会を開催し、Androidプラットフォームを採用した「ラグドスマートハンディターミナル」の新製品として、『IT―G600/IT―G650』を発表。7月上旬から順次発売する。
同製品は、大画面と優れた操作性を両立したほか、高性能CPUや大容量メモリを搭載し、業務アプリケーションを快適に動作できる。用途に合わせて選べる、テンキーモデル「IT―G600」と、フルスクリーンモデル「IT―G650」の2モデルをラインナップ。
同社は、ハンディターミナル発売開始から三六年の歴史を持ち、顧客に役立つソリューション、ハードウェアを提供し続けてきた。
これまで搭載OSはウィンドウズCE系OSが支流だったが2020年サポートが終了。そこで同社ではスマートフォンベースのアプリを活用できるアンドロイドOSに、軸足をシフトした。
営業本部システム企画推進部・田代雅士部長は、事業について「これまでカシオが培ってきたハンディターミナルのノウハウを蓄積したフラッグシップモデルです。36年で、お客様と協業パートナーの関係を築き上げ、共にマーケットの今を知ることができた。そのことが、商品開発のノウハウと共に大事に資産です」と述べた。
次いで営業本部システム企画推進部国内推進室・中嶋健太郎氏は新製品の開発について「業務端末の利用用途の幅を広げていく」と説明。
新製品のコンセプトは三つ。①『スペック』は、大画面・高速CPU大容量メモリ・10キー搭載モデル。②『カシオらしさ』では、タフネススタイリッシュ・持ちやすさ高い操作性・長期供給長期保守。③『新しい考え』では、拡張性・共通オプション化・導入支援ツール拡充を掲げた。
Android9採用し、業務アプリケーションだけでなく、Googleの各種サービスに対応。Google Mapsでの訪問先確認や、Gmailでの業務報告送付など活用。ワイヤレスWAN内蔵モデルでは、外出機会の多い業務でもリアルタイム通信で現場完結型の運用が可能。
本体は、大画面でありながら片手でも操作しやすく。手袋を着用したままでも操作できる静電容量式タッチパネルを備えた。スキャナの角度は、物流業の倉庫の棚スキャンであれば25度の機種、運輸業の直貼り伝票や机上の書類のスキャンであれば60度の機種と、用途に合わせた選択も可能。
本体背面には、顧客が独自開発したデバイスの取り付けが可能な拡張インターフェイスを搭載。サーモカメラで、食品管理や現場の人たちの体調管理の温度計測。暗所カメラや商品管理に活用できるRFID R/Wなど、各現場に合わせた活用できる。
ほかにもタフネス設計、画面が濡れても動作する高感度タッチパネル、現場運用を考慮した電池寿命。最長10年間利用できるサポートを実現した。
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田代部長は「これまでカシオが培ってきたハンディターミナルのノウハウを蓄積したフラッグシップモデルです」と説明。 |
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中嶋氏は新製品の開発について「業務端末の利用用途の幅を広げていく」と話す。 |
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左)テンキーモデル「IT―G600」、フルスクリーンモデル「IT―G650」 |